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防爆計量器(てんびん)とは?デジタルタイプのデータを取り込む方法や注意点を解説

コラム

防爆計量器(てんびん)とは?デジタルタイプのデータを取り込む方法や注意点を解説

防爆計量を必要とする現場では、計量器である天びんの精度が重要視されます。現在は計量したデータはデジタル化されて、パソコンなどのコンピュータに簡単に取り込むことができるようになりました。ここでは、防爆計量器(天びん)である、乾電池駆動型と高精度タイプの二つの計量器について詳しくご紹介していきます。

また、防爆計量システムから、計量データを簡単に取り込む方法の他、使用時の注意点などについてもまとめました。天びんの使用については、ドリフトとリゼロが重要なキーワードとなるので、その点についても詳細にご説明します。これらの説明によって防爆計量システムについて、より理解を深めていただければ幸いです。

デジタル化に対応した新光電子株式会社の防爆計量器(天びん)をご紹介

防爆計量器は、その性能から二つのタイプに分けられます。タイプが異なるからといって、「天びん」である点は変りません。データを活用するためにデジタル化されていることは、昨今の計量器としては基本の機能となります。

【乾電池駆動型】/CZ-B series、

乾電池駆動型の防爆計量器です。乾電池ということで機能性が心配されますが、他からの電力供給をすることもなく、場所を選ばずに連続200時間駆動できます。省エネ機能を兼ね備えた電力設計となっているが特徴です。

型式 ひょう量(MAX) 最小表示
CZ-B320 320g 0.01g
CZ-B620 620g 0.01g
CZ-B3200 3200g 0.1g
CZ-B6200 6200g 0.1g
CZ-B15K 15kg 1g

【高精度タイプ】/CZ-BS series

CZ-B seriesと同じ乾電池駆動でありながら、より高精度な計量が可能なタイプです。優れた防水・防塵性能を持ち、過酷な環境においても高精細な計量ができます。なおかつ省エネ運転が可能な優れものです。

型式 ひょう量(MAX) 最小表示
CZ-B320S 320g 0.01g
CZ-B620S 620g 0.01g
CZ-B3200S1 3200g 0.1g
CZ-B6200S1 6200g 0.1g
CZ-B15KS2 15kg 1g

また、両シリーズともBluetooth出力(オプション)にも対応しています。精細デジタルデータをケーブル無しで送信可能です。

防爆計量器(天びん)で計ったデータを簡単に取り込むことが可能

ノートパソコンを操作中

防爆計量器などの天びんを有効に活用するには、いかに計量データを簡単に的確に取り込むか、にかかっているのではないでしょうか。計量してもそのデータを有効に使わなければ意味がありません。

また、危険箇所に設置することが多い防爆計量器ですから、データとの取り込みも簡単かつ安全でなければならないことが条件です。そのためのデータ取得の方法として有力なのが、データロガーです。データ送信はIR通信を利用してデータロガーに保存します。

またIR通信を活用し、Bluetooth出力ユニット(オプション)に対応しています。データはデジタルデータとして取り込まれることになるので、日付・時間付きでの保存が可能です。さらにはCSV形式での保存もできるので、そのまますぐにエクセルデータとして活用することもできます。

防爆計量器(天びん)の使用時の注意点とは

防爆計量器(天びん)の使用時の注意点

防爆計量器(天びん)を使用する際に注意しておきたい点をご紹介します。防爆計量器(天びん)で測定したデジタルデータには正確性を期さなくてはいけません。

そのため、傾斜による誤差をできるだけ排除することが重要です。計量器本体が傾いていたら、本体の基本性能である、垂直方向にかかる力の測定が難しくなります。そのため、計量器には水平玉を使用して設置することが基本です。

また、危険場所に空気の対流が起きるとそれによって測定値が変る場合もあります。そのため、室内の対流にも配慮しなければいけません。他には静電気の影響、湿度や温度、振動による影響など様々な状況を考えるようにしましょう。

すべての測定条件が基準以上であることが望ましいのですが、危険場所に設置するため、好条件になるのが少ないということも考慮しておいたほうがいいでしょう。

防爆計量器(天びん)をお探しなら新光電子株式会社

防爆計量器(天びん)では、より正確なデジタルデータの取り込みを行わなければいけません。また、危険場所で使用するものであるからこそ、安全に使えるものでなければいないという特徴があります。

そのため、多くの注意点があるので、できるだけ正確なデータが得られるように環境を整えてから、防爆計量器(天びん)を使用するようにしましょう。できるだけ簡単に測ることができ、正確にというのが防爆計量システムに求められます。

新光電子株式会社では、IR通信ポートを標準装備し計量データをデータロガー(DLZ-200)、Bluetooth出力ユニット(BTZ)に送信できる防爆計量器(天びん)をご提供しています。その他にも様々な防爆計量器(天びん)をご用意していますので、興味のある方はご覧ください。